見積書の見方


見積書の見方塗装業者が出してくれる見積書には、様々な項目が盛り込まれています。塗装や足場や縁切りなど色々ありますが、その数字に注目してみると良いでしょう。知りたい内容がきちんと明示されているは、確認しておく方が無難です。以下は、業者が出してくれた見積書に関して、確認すべき点です。


高圧洗浄の内容が盛り込まれているか

例えば高圧洗浄に関する項目です。塗料を塗る前は、まずは屋根を洗浄するのが一般的です。いわゆる高圧洗浄機を使用して、屋根の汚れを除去してくれます。
丁寧な業者なら、見積書に高圧洗浄の面積などを盛り込んでくれます。具体的にどれぐらいの面積を洗浄するか書かれている訳ですが、その記載があるかどうかがポイントです。見積書に面積に関する記載が無い業者は、要注意です。
また業者に高圧洗浄してもらう場合は、もちろん料金も支払う事になります。見積書には、その料金に関する単価も書かれている筈です。書かれていない業者は、やはり注意を要します。

足場の面積や単価が書かれているか

それと足場です。屋根は、もちろん非常に高い場所になります。ですから業者としては足場を組み立てて、その高い場所に登る事になるのです。その足場に関する数字が見積書に盛り込まれているかどうかも、確認する必要があります。
例えば足場の面積です。具体的にどれぐらいの面積になるか、きちんと数字が書かれているかを見る必要があります。
それと上述の高圧洗浄と同じく、依頼費用に関する数字です。作業単価がきちんと盛り込まれているかも、確認する必要があります。同様に屋根塗装に際には高圧洗浄の水や塗料の飛散が考えられますので、飛散防止用のメッシュシートが含まれているのかも注意が必要です。

※以前広島県にある実家の塗装工事を検討した際に、飛び込み業者の費用や施工内容が適正なのかが全く分からず、街の屋根やさんという屋根業者さんに相談してみました。点検・見積もりが無料だったことで相談しやすく非常に助かりました。


ケレン作業に関する数字が盛り込まれているか

それと、やや専門的な用語ですが、ケレンに関する項目です。
そもそも屋根に対して、色々な物が付着しているのです。サビや塗料なども、たいてい付着しています。サビの上から塗料を塗るのは望ましくないので、ヘラのような器具で除去していく事になります。
もちろん業者にケレンの作業を行ってもらう場合は、費用も支払う訳です。見積書に、その作業に関する具体的な数字が盛り込まれているかは、確認する方が望ましいでしょう。面積と単価が書かれているかは、よく確認する必要があります。

各項目の数字がきちんと書かれているか

屋根塗装には、他にも色々な項目があります。養生や縁切りや諸経費などがあり、それぞれ面積や単価などの数字が書かれて筈なのです。ちなみに2つ目の縁切りですが、板と板を外す作業です。たまに板と板が接着剤で付いている事もあるので、ヘラ状の道具で外していく作業ですが、その個数や単価も見積書に盛り込まれている筈です。
肝心な点は、上述のような色々な項目の数字がきちんと明記されているか否かです。料金にも関わってくる項目ですし、よく確認すると良いでしょう。



塗料の単価と名称が書かれているか

そして、一番肝心の塗料です。屋根塗装に対する塗料も色々ありますが、もちろん費用も支払う事になるのです。その塗料に関する単価も、本来は見積書に盛り込まれている筈です。
それと塗料の場合は、名称も1つのポイントになります。塗料も色々種類がある筈ですが、屋根によって適切な塗料も異なるのです。屋根塗装を依頼する側としては、やはり適切な塗料を使っているかどうかは気になります。
しかし名称が分かれば、適切かどうかも判断できます。ですから見積書に対しても、その塗料の名称を盛り込んでおくべきなのです。もちろん塗料の名称が書かれていない業者は、要注意です。

同じような項目がある時は要注意

以上を考慮すれば、見積書の数字が詳しく書かれているかどうかを見ると良い訳です。しかし、「詳しければ良い」訳ではありません。確かに十分な内容が盛り込まれているかは大切ですが、項目が重複しているのも要注意です。
例えば諸費用という項目です。確かにケレンや足場の他にも、色々と費用はかかります。業者に対する交通費や、駐車場代などがあります。それを全て見積書に盛り込むのも困難なので、たいてい諸経費という書き方になっているのです。
それで業者によっては、その経費が2つ以上盛り込まれている事があります。細かく見積書を見てみると、「諸費用」と「雑費」など似たような項目が盛り込まれている事もあるのです。
そのような見積書は、要注意です。雑費という名目で、余分な手数料が計上されている可能性もあります。

空白や曖昧な書き方は要注意

また細かな点ではありますが、空白があるかどうかです。
見積書には、本来は色々な内容は盛り込む必要はあります。しかし色々な業者の見積もり書を見比べてみると、たまに空白が多い書類を見かける事もあるのです。あまりにも空白が多い見積もり書も、少々注意を要するでしょう。
また、費用が明確であるか否かです。曖昧な書き方の見積もり書も、注意を要します。
例えば「屋根工事の費用一式」などの書き方です。見積書を見せてもらう側としては、その「一式」の詳細が気になる訳です。一式という書き方でなく、明確な内容であるかどうかも、確認する必要があります。